2007年 07月 27日

窓辺に消える風

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何となくふさがれたような気持ちになるから
夏は嫌いだ。


仕事も順調だし
絵も描けているし
友達もいて 必要としてくれる人もいる

でも真夏の風はいつも私を閉じ込めて
どこかに連れて行ってはくれることはない。

爽やかな風景もどこか窓越しにのぞいているようにしか感じられず

どこにいても
日が暮れて そこで一日が終わり
囲いの中に戻って行くことが無言の義務だった。
知り合いは絶えず動き回り
かつて好きだった人も別の場所へ引っ越していくと 人づてに聞いた。
しばらく会っていないけど
軽いショックを受けている自分に愕然とする
私だけが凝りもせずあの場所に突っ立ったままだったのを知って。


あつい陽に照らされ
どこまでも広い空 小さく見える船がある海 乱暴なまでに吹く風が
戻れない場所まで連れ出してくれたらと 本気で願う。

いつか
手の届かない場所へ飛んで行けたら
夏に思いっきり 腕時計や携帯も持たずに この土地を離れることができたら

私にとっての夏は
飛躍するための冬眠期間に過ぎない

すべての窓が開かれ
生きた人も死んだ人も 里帰りしてくる人 旅行してきた人
行きかうすべてが眩しくて

すこしだけ 哀しい。
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by sichihuku-photo | 2007-07-27 20:31 | いんてりあ


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