2010年 09月 05日

土曜日

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目に滲みる 陽が包む



別に疲れやすいというわけではないんだけど、一人で気ままに出歩く回数が減った気がする。
買い物途中で飽きてしまうのだ。

ウィンドウショッピングも気乗りせず、どこもかしこも似たものしか置いていないように見えるし
どれをみても「これ可愛いくないですか~」くらいしか語彙をもたない店員と接するのと一緒で、目に耳にうるさい。あんまり感動できなくなってるみたいだ。


そのかわり自宅で野菜を育てたり、自転車に乗ってあちこち行ったりした方がたのしくて
今年は北海道に生まれ育って本当に良かったと、この数カ月で何度思ったか知れない。
都会の人には平坦に感じられそうな延々と続く緑を汗かきながら走る。
若干育ち過ぎたキュウリと、変形したニンジンにかぶりつく。
こんなに愛おしい夏はなかった。


だからといって野生にかえりますってわけじゃないんだけどね。


身も心ももう少し気をつけようとマネキンの前で立ち止まることはするのだ。
遅まきながら「あたし、おんなのこだもん」ってことで。

やっと人並みに乙女心と呼びたい美意識が芽生えてきたので、なんだかんだ言いながらショッピング街を歩く。
まぁ、この時は単なる買い出しだったのだが。
メモ片手に大通公園を横切った。


南一条通りには人がいっぱいで、ハッとさせられる。


車を遮断した歩行者天国にされていて、音楽と笑い声で満ちていて
太陽光と一緒にアスファルトからも反射しているみたい。
歩道の脇に寄って、しばらく路上を眺めていた。


感じのよいにぎやかさだったので、人垣へ頭を突っ込みのぞいてみると
何のお祭りかは知らない。あちこちで踊りを踊ってるのを囲んでいる。
ルンバだったり、アクロバットだったり、太鼓を持った集団だったり
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いい具合で、皆ヘタクソ(すみません)。
それがとても安心。とくに、こんな残暑厳しい午後には。

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こっちはバルーンアート。小学生がされるがままの棒立ちになっているのが笑えた。
その周囲をテンガロンハットのお兄さんがせわしなくチョロマカチョロマカせわしない。


何を作る気だったのかな。
最後まで見届けず、パルコへもぐった。ウィンドウショッピングをするために。


新しくできた雑貨屋さんで、精密なスタンプに「うわぁー」声が漏れてしまう。
おっとヤバイヤバイ・・・周囲を見渡せば
すぐそばに、昔お世話になった人が恋人といるのを発見。
けっこうな至近距離に立ってたので反射的に後ずさる。
しかし相変わらず、若いっ。ますます年齢不詳っ。

これすごーい、とはしゃぐ彼女のとなりで「なんだこれ」といった表情の知人が笑えたのだけど
ハンコより、ボーダーシャツのペアルックがかわいらしかったので、声をかけずに見守る。



あちこち数カ所をブラブラし、
とんでもなく「可愛くないですか~」な木のお玉を衝動買いしてしまった。
別に彼らの影響じゃないよ。


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息つくように地上へ出ると、もう暗くなりかけていて、雲がシャンパン色に染まっている。

噴水の見える大通公園でアイスたべながら足を休めた。
アイスが食える間は、夏である。

長髪のおにーちゃんが木陰でブルースを弾いていた。
幾分収まってきた暑さと少し控えめにうねる音とが心地よく
しばらくベンチに腰掛けて聴く。
隣にエレキを弄ってるオッサンのアンプがオフになってるのに感謝しつつ。
何を弾いてもいいから、今は静かにしていて欲しい。


様々な人が道の上をゆく。
私のように呑気な人間も、不満をこぼれるほど抱えている人も
悲しみどストライクな人もきっといるんだけど
こんな日は太陽が総括してみんなをキラキラさせていたので、少なくとも私は幸福である。



大したものは買ってないけど
いいお買い物デーだった。買い物はやっぱり楽しい。
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by sichihuku-photo | 2010-09-05 23:17


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