2010年 05月 16日

cross

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いつも使っているデジカメのSDカードが割れてしまった。
新しいパソコンにしてからその差し込み口にうまく入れることができず、
ガチャガチャやっているうちにロックのところからパリンと欠けてしまったので
ヨドバシまで買い物。

久々にカメラコーナーを見る。
「うちの子が一番」でもあれこれ見ていると「もう一台ほしい」になってしまう誘惑にふらつきながら、カードを買う。
こんな小さなものに0と1の組み合わせに変換された画像が入っているとはよくよく考えると不思議なもので
簡単に割れてしまったカードと、この新品を頭の中で比較しても
そんなデータが長持ちするわけがないよと、パッケージを裏表させながら思った。便利なだけ、どこかが頑丈でない。


その次に、36㎜フイルムと、カラーフイルム用の現像液を探して棚へ行くと
本当の奥の、すみっこに、ちんまり整列されていた。
見るからに、忘れ去られ追いやられた感のある売り場で
逆に新鮮味を覚えつつモノクロ3本組をかごに入れる。


便利なものから、面倒くさいものへわざわざ戻ろうとしているのが、自分で珍しいというか
ふと思い立ってもう一度カメラ本体売り場を探しまわった。
もはやフィルムカメラが一台も置かれていないのを今頃知ってかるくショックを受ける。


帰宅して
自分の古いカメラ、EOS620を引っ張り出す。
純正でないレンズのゴム部分が劣化して少しべたついた。

もうひとつのレンズをだすと
いつのまにか父親がその劣化した部分に漆を塗って補強していたようだ。
夕方の陽ざしにそこだけテラテラ反射して異様である。

このカメラは23年前に私へ買い与えられたもので
大きく育ったこの手にもすっと馴染んてくれる。電池を入れて起き上ったEOSはキチキチ動いた。
あらためて説明書をみながら、フィルムを入れる。
そんな入れ方すらうろ覚えてになっていることに、申し訳ない気持ちにすらなってしまうのである。
これを使おうとしている理由が
ただ「ウチにあるから」だけだったというのに


小さかったあの頃
自動でフィルムを巻いてくれるところとか
オートでパンフォーカスになる機能付きとかが最高にカッコよく思えたように

カッコよさだけを讃えて、二度と仕舞いこんだりしないように


キミはぜんぜん古くない。
キミは本当にかっこいいよ。
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by sichihuku-photo | 2010-05-16 21:14


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